Word Press (ワードプレス)って何？

WORD PRESS(ワードプレス)とは

WordPress（ワードプレス）は、世界で圧倒的なシェアを獲得している、無料で使えるブログソフトです。
Word Press(ワードプレス)が生まれたのは2003年、初めはブログ制作のためのシステムでした。
しかしその使い勝手の良さから、どんどん進化していき代表的なCMS（Contents Management System）として多くの人に利用されています。

最新調査によると、世界中のWebサイトの30.8%、その中でもCMSを導入しているウェブサイトの59,9%がWord Press(ワードプレス)を利用しています。
参照W3Techs

最近では「ホワイトハウス」がWord Press(ワードプレス)を採用したと話題になりましたが、日本でも「さいたまスーパーアリーナ」「ヤマサ醤油」など数多くの有名企業が利用しています。

Word Press(ワードプレス)は「オープンソース」です。
Word Press(ワードプレス)の入手は無償であるとともに、利用者はどのような用途(個人・商用)にでも利用できる自由が保証されています。自由である＝自己責任といえます。

Word Press(ワードプレス)には次の2種類があります。

• ◯◯◯.org：サーバーにインストール
• ◯◯◯.com：レンタルブログ

ここでは、一般的によく使われている◯◯◯.orgについて書いています。

WORD PRESS(ワードプレス)のメリット

無料で使うことができる

WordPress(ワードプレス)は無料で使うことができます。
サーバーやドメインをご自身で用意する必要はありますが、Word Press(ワードプレス)のシステム自体は無料でダウンロードでき、何個使用しても利用料をとられることはありません。

Word Press(ワードプレス)を使ってホームページを作成した場合にかかる費用は、サーバー代と独自ドメイン代くらいです。

記事追加や更新などが簡単にできる

Word Press(ワードプレス)はブログ作成システムからスタートしているため、操作が簡単だといえます。

管理画面が分かりやすく設計されているので、無料ブログ、Wordと同じような感覚で簡単にページの作成・更新ができ、難しい操作方法を覚える必要がありません。

通常、「HTML」や「CSS」でコンテンツを作成し、FTPツールでアップロードをする手間が必要ですが、Word Press(ワードプレス)を使えばこれらの知識がなくてもサイトが作れてしまいます。

さらに、「HTML」などの知識があれば細部にこだわったホームページを作成することができます。
ホームページ運用において大切なのは更新頻度と質です。簡単操作は日々の更新を楽しくさせてくれます。

追加できる機能が豊富である

WordPress（ワードプレス）そのものはとてもシンプルです。

プラグイン（機能を拡張するためのプログラム）を使うことで、様々な機能を増やすことができます。

通常、ホームページに様々な機能をもたせようとするとプログラミングの知識が必要になりますが、プラグインを使えば難しいプログラミングをしないで、お問い合わせフォームや、スライドショーなどの機能を簡単に追加できます。

テーマテンプレートが豊富である

WordPress（ワードプレス）には、たくさんのおしゃれで、かっこいいデザインテンプレート(テーマとよびます)があります。

有料のテンプレートと無料のテンプレートがあり、イメージにあったテーマを見つけることができると思います。

独自のオリジナルサイトを作成できる

自由にカスタマイズができるWord Press(ワードプレス)。

HTMLやCSS、PHPなどのプログラミングのスキルがあれば、ホームページの環境や機能、デザイン、構成などを、自由自在にカスタマイズすることができます。

「完全オリジナルサイトを作りたい」ということもWord Press(ワードプレス)は可能です。

WORD PRESS(ワードプレス)の情報がたくさんある

Word Press(ワードプレス)を使ってホームページを作る方が多くいるため、Word Press(ワードプレス)に関する情報はたくさんあります。

それも日本語で沢山存在します。

わからないことを検索エンジンで調べると、解決方法を紹介した記事を簡単に見つけられるのは安心です。
情報量の多さは、他のホームページ作成サービス・CMSにはない特徴です。

SEOに有利である

WEB検索されたとき、自分のホームページを出来るだけ上位に表示させたいと思います。

必要になってくる対策が「SEO」と呼ばれる方法。
Word Press(ワードプレス)は最初からSEOに効果がある構造になっています。
そのためSEOの知識がなくても、ホームページの構造を検索エンジン向けに最適化してくれます

さらに、「プラグイン」を使うことで強化することも可能です。

Googleの検索エンジンを開発する部門の責任者の一人でSEOの専門かとしても知られるMatt Cutts(マット・カッツ氏)は、Word Press(ワードプレス)が、Google検索におけるSEOに効果があるということを発言しています。

ワードプレスを選ぶことは、非常に良い選択です。
なぜなら、ワードプレスは、SEOに関する多くの問題を自動的に解決してくれて、SEO（サーチエンジン最適化）の手法の８０％～９０％に対応するように作られているからです

出典：ワードプレスナビゲーター「Google検索の責任者やSEOの天才も認めるWordPressのSEO効果」

訪問者へ与える信頼

気になる企業やショップ、個人のホームページへ訪問したとき、例えば無料ブログだったとしたら、どんな印象を受けますか？

まったく同じ業種で、サービスもほとんど同じ。
そんなとき、無料ブログとWord Press(ワードプレス)で作ったサイトだったら、どちらを信頼し選ぶでしょうか?

ほとんどの人は、後者を選びますよね。
これはネットでの大きなメリットになります。

WORD PRESS(ワードプレス)のデメリット

サーバー・ドメインを用意する必要がある

ワードプレスは無料です。
しかし、ホームページをWEBで表示させるには、サーバーの契約が必要です。
サーバーにはさまざまな種類があります。WordPress（ワードプレス）を使用するにはPHPとデータベース（MySQL）が使えるサーバーである必要があります。
さらに、独自ドメインを用意する必要があります。

Word Press(ワードプレス)を利用する場合は、サーバへのインストールが簡単にできるか、独自ドメインの設定が簡単にできるか、バックアップなどオプションが充実しているかなど必ずチェックしてください。

有名なところでは、エックスサーバーやサクラサーバーがあります。

カスタマイズには専門知識が必要である

メリットで「簡単」と書きましたが、超初心者の方にはハードルが高いかもしれません。

HTML・CSSの知識があれば、簡単に細部までこだわったホームページを作成することができるため、個人ブログからコーポレートサイトまで、幅広く利用されていますが、このような知識がない場合、ホームページを作成することはできますが、イメージとは違った作りになってしまうことも。

さらに、設定などで誤った操作をすると、ホームページが表示されないなどのリスクがあります。
Word Press(ワードプレス)はある程度の知識がある人向けと言えます。

HTMLやCSS、PHPといった知識を習得するためには学習する時間が必要です。
「学習時間」という目に見えないコストをどう考えるか。もちろん、人によって「学習時間」のコストは変わりますが、どう判断するか見極めが必要です。
あなたの代わりに、Word Press(ワードプレス)を使ってイメージあったホームページを制作してくれるホームページ制作会社を見つけるのも一つの案です。

プラグイン・テーマ利用は一癖あります

ほとんどのプラグインやテーマは日本語ではありません。

プラグイン

複数のプラグインを使うと組み合わせによっては動かなくなる場合や細かい設定をしないいけないプラグインもあります。

非公式のプラグインをインストールするとウイルス感染など不具合がおこる可能性があるため、注意が必要です。

テーマ

素敵なテーマが沢山ありますが、海外クリエイターが作成しているテーマが大半なので、設定画面などすべて英語表記です。

テーマのサンプルページはHTML・CSSを使用してカスタマイズされています。ご自身で用意されたWord Press(ワードプレス)環境にテーマを反映しても、サンプルページと同じようにはならない場合が多いので注意が必要です。テーマによっては、独自機能を搭載しているものもあるため、テーマを頻繁に変更すると、急に機能が使えなくなってしまうということもあります。

SEOの対策は自分自身で行う必要がある

WordPress（ワードプレス）には基本的なSEOの対策をするための機能はありますが、細かい設定ができません。
プラグインを使用することで、SEO対策に必要な細かな設定ができるようになるのですが、自分で行う必要があります。
どのようなキーワードを設定するのか、どのようなお客さまを集めたいのかを自分で決めなければいけません。
ひと昔前まではメタキーワードが重要でしたが、グーグルでは重要ではないと発信しています。

参照：Google　Webmaster Central Blog

今では検索エンジンも進化を遂げてタイトル文、コンテンツページの中身など色々な要素から総合的に判断することができるようになったので、メタキーワードを利用する必要がなくなりました。
コンテンツの中身を充実されるのが一番のSEO対策といえます。

公式サポートはフォーラム

Word Press(ワードプレス)は、パソコン、インターネットなどと同じようなヘルプデスクが存在しないため、自分で解決法を調べます。

それは、オープンソースシステムなので自由にカスタマイズできる反面、利用についてはすべて自己責任だからです。

公式サポートとして、オフィシャルサポートフォーラムが用意されており、フォーラムではユーザー同士がやり取りを行って問題解決します。そして解消したい問題を深く探っていくには英語力も必要になってくるケースもあります。

WordPress（ワードプレス）を使っていて不具合が起きた時に、電話ですぐに解決できないのが難点です。
ホームページ制作会社で依頼する場合、アフターフォローやサポートがあるか確認しましょう。

セキュリティ問題

世界シェアが高いWord Press(ワードプレス)はWindows PCと同じよう不正な操作や攻撃の対象になりやすいというデメリットがあります。

そのため、Word Press(ワードプレス)のバージョンは常に最新にしておく必要があります。この点は、Windows、MACなどのパソコンと同じです。

Word Press(ワードプレス)は悪意ある攻撃に対して、対策を施した最新版をリリースしています。
被害を防ぐためには常に更新する必要があります。
しかし、更新をすることによって、導入しているプラグインや他に不具合が起こる可能性があるため、更新前には、バックアップが必要になります。干渉の見極めなど、ある程度の専門知識が必要になってきます。

サーバーの機能にバックアップやセキュリティ対策があるので、サーバーを選ぶ時に確認しましょう。

制作会社に依頼する際に気をつけること

WordPress（ワードプレス）でホームページを作るのに、制作会社に頼むことがあると思います。

制作会社につくってもらう場合、制作会社オリジナルのテーマや専門技術で作られる部分がほとんどで、更新ができるのはサイトの一部のブログ部分だけなんてこともあります。

制作会社にWord Press(ワードプレス)でホームページ作成を依頼する際は、自由に更新できるか、作成後のフォローなど細部まで確認しましょう。
ブログ部分以外の更新は制作会社しかできなくて、その他の更新したい場所は、別途高額費用がかかる場合があります。

まとめ

Word Press(ワードプレス)にはメリット、デメリットがあります。全オーダーメイドのホームページや無料ブログを使うよりかは遥かにWord Press(ワードプレス)を利用するメリットは大きいです。
Word Press(ワードプレス)を使うメリットは、「簡単に投稿や更新ができる」こと。
SEO対策と呼ばれる、検索で優位に立つ基本的なことが最初から取り入れられているので、ややこしい知識や技術が不要。

デメリットの項目は知識部分が大半を占めます、ご自身で学習されるもの良いかと思いますが、事業者は忙しくてそのような時間を取るのは大変です。Word Pressに強いWEBデザイナー、制作会社にお願いするのもいい案かもしれません。
「Word Press(ワードプレス)」を使っておくことが、後々の情報資産として賢明だと思います。